完━あなたは、敵━<先生との恋・スピンオフ作品>



バイトしていた時に出来た友達。



遊びに行った時にいきなり倒れて、そこで初めて心が心臓病を抱えている事を知った。


それまで何も知らなかったあたしは、ただ焦って苦しそうにしている心に声を掛け続ける事しかできなかった。



救急車、呼ばないといけなかったのに、手が震えてボタン押せなくて目の前が真っ白で。


あさみがテキパキ行動してるのをただ茫然と見ていた。


「書かれている日付がもうすぐだったので、早く返さないとって思ってたんです……。


これ、病院に行くって書かれてましたけど、お友達入院されてるんですか?」


「はい。心って言うんですけど、病気で。そのせいで恋諦めちゃってて……


で、もう一人の友達と応援しようって計画立ててて」



……どうにかして、高橋先生と心にくっついて欲しいんだ。

「……あたし応援するくらいしかできないから」


「……そんなこと無いと思いますよ?」