完━あなたは、敵━<先生との恋・スピンオフ作品>



「椿ちゃん、俺と戦わなきゃいけないと思ったら本気で出来ないんじゃないかと思いまして。


いかにも知り合いと契約の奪い合いなんて出来なさそうな感じですし」


……確かに。



高校の時、前の学年の時に仲が良かった友達とクラスが離れてしまって。


そのクラスとクラス対抗で当たってしまった時。


今まで仲が良かった分“敵”に見えなくて何もできなかったなぁ……。


元々戦う、とか、奪い合うとか争いごとは苦手だから。



それを三浦さんに知られていたとは思わなかったけれど。



「だから、嫌われたら本気でぶつかってきてくれるかなと思いあんな事を……すみません」


本当に申し訳なさそうな顔をする三浦さん。