完━あなたは、敵━<先生との恋・スピンオフ作品>




見えもしないのに頭を下げたあたし。


「はぁ!?」



だけど、容赦なく向こう側からは怒りを含んだ姑の声が聞こえてくる。



「すみません……」

「ちょっとしっかり説明したの?」


「ミスは無かったつもりです。あたしの力不足です、すみません」


はぁーと大きく耳に届いてくる姑さんの溜息。


あたしが溜息吐きたいですよ。


次顔を合わせた時、絶対嫌味を言われるだろうな、と覚悟をしていた時。