強気なミオと優しいオミ

「ふーん?
それでミオは上機嫌だったんだ?」


昼過ぎに部活が終わった蜜柑は、教室に入るなりガツガツと昼食を食べ、ふーっと落ち着いてから準備を手伝ってくれた。


でも、すぐに終了予定の3時になってしまったから、今日は解散になったけど…


「蜜柑と早苗も、オミに勉強見てもらう?」


学校を出た私達は、駅前にあるカフェに入った。


私は少し溶けはじめたストロベリーアイスを、スプーンで突きながら言った。


「…私はいいわ。」


「なんで?」


「部活もあるし、自分でやれるから大丈夫♪」


蜜柑は意地悪そうにニヤリと笑った。


どうせ私はバカですよーっだ(T-T)


「早苗は?」


「私は、ほとんど終わってるから。」


早苗がニッコリと微笑んだ。


「えー!?
…つまんないなぁ。」


四人でやれば楽しいのに…


「あっ、そういば…!?
早苗、気をつけた方が良いよ?
徹に狙われてるから!!」


私が真剣に言うと、早苗は顔を真っ赤にして俯いてしまった。