強気なミオと優しいオミ

このクラスは、校内一の仲良しクラスと言われている。


まぁ…騒がしい私と人気者のオミがいるんだから、当然と言えば当然だけど。


まぁ確かに仲が良いのは認める…


だからって、夏休み潰してまで集まりたいかなぁ?


「夏休みでもミオ達に会えるのは嬉しいよねー♪」


「うんうん♪
二ヶ月って長いもんね?」


衣装担当の女子達が騒いでいる。


そういうもんですか?


「俺だって会えたら嬉しいし…」


オミが呟いた。


「えっ?」


私が聞き返すと、オミは微笑みながら首を振った。


「夏休みの宿題手伝うからさ。
機嫌直して頑張ろうよ?」


「…本当に?
ちゃんと最後まで手伝ってくれる?」


「写すのは無しだからね?」


オミは困ったように笑い、私は上機嫌で笑った。