強気なミオと優しいオミ

「文化祭が憂鬱なんて、初めてだよ…」


私も頬杖をついた。


「文化祭で劇をやるってことは、夏休み位から練習するんじゃない?」


バスケ部へ行く準備をしながら、蜜柑が言った。


「えっ!?」


私が唖然としていると、蜜柑はいたずらっぽく笑いながら教室を出て行った。


「冗談でしょー!?」


せっかくの夏休みなのに…


「…そっかぁ。」


オミが考え込むように言った。


「オミくんは、夏休み夏季講習とか行くの?」


早苗は茶道部に行く準備をしながら言った。


「え?
あぁ…うん…」


なんだか歯切れの悪い反応だなぁ。


「そっか。
じゃあ練習とかあると困るわね?」


「うん…そうだね。」