強気なミオと優しいオミ

「な、何か？」


動揺しちゃったよ！？


「何かって何？」


オミが笑った。


「何かは何かよ？」


何か変な会話になってきた…


「何の話してるの？」


蜜柑と早苗も笑った。


「じゃあ今日はここまでにしとくか！
あんまり遅くなると、部活ある子達に悪いし。」


徹が言うとクラスがざわざわと騒ぎ出した。


「ミオちゃん、オミくん。
楽しみにしてるからね♪」


「二人とも頑張れよー！」


部活へ行く子達が次々に声をかけてくれた。


「…はーい。」


私もオミも力無く返事した。


「「はぁ。」」


…ため息まで揃ってしまった。


「文化祭かぁ…」


オミは頬杖をついて、伏し目がちに呟いた。