強気なミオと優しいオミ

「もう疲れたょ…
あっ、帰りに何か食べて行こうよ♪」


私達は更衣室で着替えを済ませて教室に戻った。


「お疲れー…」


早く終わったのだろう、制服姿のオミが机に突っ伏したまま言った。


「早いね?
ちゃんと全部やったの?」


私が笑うと、オミはぐったりしたまま測定用紙を差し出した。


受け取って三人で覗き込む。


確かにちゃんと終わってる。


けど…


私は自分の用紙と見比べた。


「やった!
全種目勝ちー♪」


どうよ?


さすが私♪


私は得意げに笑った。


「さすが『お猿』だわ♪」


蜜柑も笑った。


「もう『お猿』は禁止!」


私は蜜柑にあだ名を教えてしまったことを悔やみながら笑った。