強気なミオと優しいオミ

私は無駄な抵抗は辞め、リオ先輩に身を委ねる事にした。


そうなるとリオ先輩の行動は早く、翌週には私が次期会長だという事が校内に知れ渡った。


「真辺先輩、本当に良いんですか?」


たまたま二人きりになった放課後、私は真辺先輩が最後の砦だとばかりに詰め寄った。


「うん、良いと思うよ?」


真辺先輩はケロッと言った。


「年下の私をサポートするんですよ!?
普通は逆じゃないですか?」


「まぁ、リオちゃんに『普通』は通用しないからさ♪」


諦めなよ、と真辺先輩の目が言った。


「それに、俺は蜜柑ちゃんのサポート出来るのが嬉しいんだけどな♪」


「えっ?」


私が聞き返すと、真辺先輩はニッコリと微笑んだ。


「俺の今の目標…知りたい?」


真辺先輩が子供のような笑顔を浮かべた。


「…はい。」


「これから一年半の間に、蜜柑ちゃんに俺を好きになってもらう事♪
…覚悟しといてね?」


真辺先輩はニヤリと笑った。