強気なミオと優しいオミ

真辺副会長は今二年生で、女子からも男子からも人気があると聞いたことがある。


仕事も速いし、リオ先輩を常にサポート出来ているし、次期会長にはうってつけの人材だ。


「真辺君は…二番手のタイプなのよ。
サポート能力は抜群だから、蜜柑ちゃんの事もサポートしてくれるわよ♪
それに、来年は蜜柑ちゃんも二年生じゃない?」


「…それはそうですけど。」


リオ先輩は頑固。


これは生徒会に入ってから、嫌という程見せ付けられてきた。


だから私が何を言っても無駄なのはよく分かっているけど…


「…真辺先輩は、この事を承知してるんですか!?」


そうだ、これならリオ先輩だって…


「もちろん。
真辺君も賛成だって♪」


裏の裏まで読むのがリオ先輩だった…


「…リオ先輩が推薦しても、周りが承諾するか分かりませんよ?」


私が苦笑い浮かべながら言うと、リオ先輩は得意気に笑った。


この顔を見る限り、すでに根回し万全なんだろうな…