私は窓際の本棚にヒョイッと座った。


「一年の頃だもんね?
懐かしいなぁ…」


窓から吹く風で、髪がなびいた。


「そうだね…」


私の前に立ったオミが、風に遊ばれている私の髪にそっと触れた。


優しく微笑みながら、オミが私の髪に軽くキスをした。


私は目を見開き、微笑むオミを困ったように睨みつけた。


突然そんなことするから、頬が熱くなってしまった…


「…不意打ち。」


私は恥ずかしさを隠すように俯いた。


そんな私の頬にオミはそっと触れた。


そして少し見つめ合って、ゆっくりと近づきキスをした。


「…図書委員が図書室でこんなことして良いの?」


私、多分真っ赤だ…


「誰もいないよ?」


オミは余裕の微笑みを浮かべている。