───── 「おはようございま~す!」 元気よく体育館に入るあたし。 今日のカバンは少し重い。 なぜなら、今日は帰りに梨子の家で勉強会をしてから帰ることになっているから。 いくらほとんど終わっているからと言って、安心はしていられないのだ。 夏合宿に入ってしまったら、勉強の時間も睡眠時間にしないとやっていられない…と聞いたことがある。 だからあたしと梨子は、事前にアポをとって、馬野君に頼み込み、苦手潰しを依頼したのである。