梨子がボールを受け取るのを見て、あたしは初めて走る速度を落とす。 コート内を走り回っているから、自然と汗だくになっており、少し伸びてきた髪が顔や首筋にくっついていた。 荒くなった息を整えながら、ふとコートの外に目をやると、 なんとそこには、藤沢先輩と肩を組む…いや、無理やり肩を組んでいるビッケ君がいた。 「アサギ~!ナイスパス!」 うわぁ。 めちゃくちゃ笑顔。 まぶしいくらいだよ。