「あれ?先生、この部屋使いますか?」 入ってきたのは、3年の担任だった。 「あ、ご一緒してよろしいですかね?この、藤沢が、困るんですよ」 あんたも何かやらかしたのか?! いや、あたしはやらかしてないけど。 「なにしたんですか?!」 小声で、先輩に耳打ちする。 「何したんだと思う?」 フッとあたしの耳元で囁くと、あたしの腰に回す腕をやっとこさ離してくれた。