着いた場所はあたしの見覚えのある場所…



小さい頃よく、お母さんとお弁当を持って来ていたところ…



古く、錆びた鉄の匂いがする場所…



そこは今はもう経営していない、お父さんの工場だった。



死んだお父さんが経営していた工場…。



出てくる感情は…



【なぜ……?】



ただそれ一つ。







真っ暗なはずの工場の中かすかに明るい。



時折聞こえる人の声…




あたしの目は瞬きすらしない…