「うわぁー!!おばさんの朝ごはん美味しそう!!」
美央は昨日のことを忘れているのか、朝から元気だ。
あたしは……
昨日、美央に酷いことを言ってしまって、何と朝から声をかけたらよいか分からないでいた。
「……美央…」
「ヨシ!!昨日のことは気にしないで!!あたしもいきなり変な事言ってごめんね…」
先に謝ったのは美央の方だった。
「あたしも、ごめんね。酷いこと言った」
「ううん。ヨシは悪くないよ!」
そう、美央は言うけれどどう考えてもあたしの方が悪い。
だって美央はあたしのためを思って言ってくれたんだもん…。
「ねぇ~ヨシ…?」
「ん?」
「ヨシのこと、今日から“礼”って読んでもいい?」
そうテレながら聞く美央。
「………もちろん!!!!!」
あまりにも思いがけない美央の質問になかなかすぐに言葉が出てこなかった。
「礼、声大きい(笑)」
「あははっ!!」
あたしと美央は笑いあった。
この日からあたしと美央の友情度さらに増していった。