あなたに会えた喜び


「あっ…あのぉ…」



「いいから黙って着いてきて」



「は…い」



切符を買って電車に乗る。



2個目の駅で降りて乗り換える。



ついたところはさっきの駅よりちょっと田舎だった。



「ここ、俺の住んでるとこ」


ちょっと誇らしげに言う優介君。



「田舎だろぉ?」



都会に住んでいる人はこういう所を嫌がるかもしれないけど、あたしはこんな温かい場所が大好きだった。



「ううん…あたし…こういう所大好き♪」



「なら、良かった♪」




2人は駅を出て、田んぼの道を歩いた。