「美央?なんで駅前なの?」
そう質問しているあたしを無視して携帯をかまっている美央。
「美央!」
そう言おうとしたときだった。
「あっ!来た来た!!」
(えっ…?)
「!?!?!?!?!?!?」
向こうの道から現れたのは優介君と一樹君だった。
「な・・・んで・・・?」
「何ってWデートに決まってんじゃん♪」
(Wデートってあたし聞いてないんだけどーーーーーー!!)
あたしの心の声が聞こえたのか美央は
「ヨシには秘密にしてたの!!ごめんね!!!」
(“ごめんね”ってあたしスカートだし…優介君の前でスカートなんて制服でしか見せたことないし…ってか恥ずかしいし!!!!)
「無理!!!」
そう言って帰ろうとするあたしの腕を美央は掴んだ。
「帰っちゃダメだかんね!!」
初めて美央が方言を言ってるのを聞く。
(これは本気だ…)
そう思ったあたしは渋々優介君達のところに行った。

