あなたに会えた喜び

今日は終業式。

明日から夏休み。

あたしの頭ん中は楽しいことの妄想でいっぱい♪



「…さん!礼さん!!」

「はっ!はい!!」


ボーっとしずきて名前呼ばれてるのにも気付かなかった。



「遊んでばかりではダメですよ。はい。通知表です。」


「ありがとうございます…。(嫌な女だなぁ…)」


あたしはいっきにテンションが下がった。



「ヨシ~!どうだった?」


「みっ…美央ぉぉぉ~(泣)」




  *  *  *   



「なるほどねぇ…。で成績は?」



「ほいっ」



「・・・。スゴっ!」



「でも担任からの一言みてごらんよ…」



「え~なになに…“授業態度をもう少しよくして欲しいです。中学生らしい身なりもよろしくお願いします。今後もコツコツ勉強していってください。”だって」



「なんかヤな感じだよ…」



「こりゃあヨシは福田に目ぇつけられたね…」



「やっぱり?」



「うん…。」



もうあたしはため息しか出てこなかった。




「それよりさ、ヨシは夏休みどうするの?」



「どうするって何が?」



「優介君とだよ♪」





そっちぁ~どうしようかな……。



そんなことを考えていたらあっという間に家に着いてしまった。