あなたに会えた喜び

「私が言いたいことは、あなたが勝手に学校を出てどっかへ行ったことよ。」



(そっか…誰にも言わなかったけ…)


(ん?でも委員長は知ってるハズじゃ……まぁいいか…)



「すいませんでした!」


あたしがしてはいけない事をしたのは自分でもよく分かっていたから、あたしは申し訳なさそうに謝った。



「それだけじゃないのょ」


「はっ!?」


「あなた成績はイイじゃない?」


「はっ…はぁ…。」

そうなのだ。あたしの成績はイイ方だった。


「それが何か?」


別に威張っている訳じゃないけど、早くココを抜け出したいからこんな言葉しか出てこない。


「あなたなら上の高校にいけるわ…。だからね…もうちょっと自分の行動をよく確かめた方がいいわ。」



(何それ…)



「スカートも短いし、授業態度も悪いし、それに校則も結構破ってるわ」



(はぁっ!?)



「これじゃあ、あなたの人生がかわいそうよ」




あたしは本気でブチぎれた。



「これはあたしの人生なんです!!あたしが自分で決めます!!失礼します!!!」




そう言ってあたしは指導員室のドアを勢いよく開けて教室に向かった。