あなたに会えた喜び



「ここに座って。」



「は…はい。」



なんだろう…。このお重々しい雰囲気は…。


そんなに昨日の話聞かなかったことを怒っているのかな…?



そんなあたしのドキドキをよそに福田は、ドアに掛けてある紙を“使用中”に変えた。



「せ…先生。昨日は先生のお話を聞かないでスイマセンでした!!」



返事が返ってこない。



出たのは福田のため息だった。



「はぁ。昨日の話はもう解決したからいいの。」



「えっ?」



「私があなたをココに連れてきた理由は昨日のことよ。」