案の定、委員長に聞いてみたら福田はあたしに用事があったらしい。
「ありがとう、委員長!あっ!それと昨日はごめんね。腕大丈夫だった?」
「うん。」
そう笑顔で委員長は言った。
「じゃっ!」
そう言うとあたしはまた走った。
もちろん行く先は教務室。
「しつ…しつれいします…」
あたしはこの教務室の雰囲気が大っ嫌いだ。
重々しい雰囲気。
「福田先生…。」
福田の顔は機嫌がよさそうな顔ではない。
(でも、いつもよりマシかも…。)
そう思った時だった。
「ちょっとこっちへ来てください。」
腕を引っ張る福田。
連れて行かれたのは指導員室。

