あなたに会えた喜び



家に着く。


(お母さん見てないよね…)


「どうも、送ってくれてありがとう!」


「どぉいたしまして」



でもなかなか離さない優介君。



「優介…?」


「離したくねぇなぁ…」



あたしにはそう言う優介君の声が聞こえた気がした。


その瞬間


「ひゃっ…」



おでこにチュウ。



「おやすみっ!」


手を振りながら帰って行く優介君。



「もう……大好き……」


そう小声でつぶやいてあたしは家の中に入った。