(なんでいるの?普通だったら学校にいる時間帯でしょう?)

「優介…君…?」


「うん。」


「なんで?」


「うん、ちょっとね」

あたしは“なんで”って気持ちでいっぱいで今がどういう状況かなんて気にしてなかった。


「ちょっとコイツ借りていくから」


そう言って、あたしのカバンを右手に持ち、左手であたしの腕を引っ張る。


あたしはただ呆然とあたしの腕を引っ張る優介君に着いていくだけだった。