「こっ!こんにちはっ!」


何を言ったらいいのか分からなくて、とっさに出た言葉はこれだった。


「プッ!何で敬語なのっ!」


久しぶりに聞いた生の優介君の声と笑顔。


あたしの心の中は温かい気持ちとドキドキした気持ちでいっぱいだった。



「礼ー。どなたー?」


「お母さん!来ちゃダメ!」


そんなあたしの言葉を無視してノコノコあたしと優介君の前に現れた。


(あー。もうどうしよう…。)


「あらっ♪この前の…。」


「ちょっ!お母さん!!」


「この前は礼を家まで送ってくれてありがとねぇ~」


「何言うの!!」


あたしはこの状況を抜け出したっくて、パニくってた。


「優介君!外!外行こう!」


そう言って、優介君の腕をつかんで家を出た。