「あのね…。優介君に

“男が女の子を送るのは当然じゃん”

って言われたの。」



「えっ?たったそれだけ?」



「“それだけ”って…。

あたし男の子にそんなこと

言われるの初めてだし。

だから、なんて言うか…」




「へぇ~♪ドキドキしたんだ♪」




美央が言う言葉は常にあたしの

心を見透かしているような

感じだった。




「メアドは?交換した?」


「あっ!してない!」


「“あっ、してない”ってことは

する気はあったんだぁ~♪」


「えっ。あっ、だからっ・・・」


「オウケィ、オウケィ!

あたしに任せて☆」


美央の顔はもう満面の笑みだった。