「さぁ~吉村礼さん♪

言っちゃってください♪」


そう言った美央の顔は

明らかに楽しんでいた。


(くそぉ~ぅ)


そう心の中で思いながら、

昨日の出来事を話すことにした。









いざ話そうとすると、

顔が赤くなった…。

何から話せばいいのか

分からなくて言葉が詰まった…。



「ヨシは4人で遊んだあと

優介君に家まで送って

もらったんだよね?」



「うん…。」


(う~恥ずかしい。)


「そんで何があったの?」


「えーっと。だから…」


“男が女の子を送るのは当然”

と言う一言が恥ずかしくてな

かなか言えなかった。


(優介君は何であんなにスラっと言えたのかな…?)



あたしはそう思った。