“嫌がらせ”

されてるのに、
気にしないなんて出来る訳ないじゃん。


“気にする事ない”

て言葉じゃなくて、
アイツらに言ってよ、
もっと助けてよ。


飯川さんは悪くないのに、
心の中で飯川さんを責めている自分に嫌気がさした。

“嫌がらせ”を受けている事への辛さと
自己嫌悪のせいか、
涙が目に浮かんできた。



やるせない気持ちになって

「ごめん!先帰る!!」


と言って走って帰った。


「どーしたの?朝姫ちゃーん」


と言う飯川さんの声が後ろから聞こえてきたが、
涙でいっぱいいっぱいで


何も答えられなくて、

振り返らずに走り続けた。