「これでも私、
何回か失恋してるじゃない」

「そーだけどここまで
ヤケになったのは初めてじゃない?」

私は私の周りを囲む空になったパフェの
容器に目を移す。

「確かに」

「でしょ?」

千江はフフンッと笑う。

「それほど偉大だったんだよ、彼は。」

・・・偉大、ねぇ・・・。

「偉大と言うか
彼は地球生命体なのか?」

「私は由香と彼が同じ星に
生まれたという事実に疑問を抱く。」

たっ確かに・・・。