脱力くんの話によると


その試合は負けた。
住田くんは奇跡の一撃以降
一歩も動くことがなかった。

しかし、彼への歓声は
鳴りやむことはなく
私たちは体育館裏へと
避難した。

「お疲れ様です!!」

私は彼へタオルを渡した。

「マネージャーですか」

そう言いながら彼は
タオルを受け取る。

一滴も汗をかいていないのに。