午前0時のシンデレラ


「…柳くんが、咲良を変えてくれたのかな」


そう言ったパパの顔は、嬉しそうで。


あたしは何故か、泣きそうになった。


「柳くんはね、自ら咲良の世話をしたいって言ってくれたんだよ」


「…何で…?」


「昔、大切だった人に、咲良が似てたんだって」


…ああ、やっぱり。


あたしが、ジュリアさんに似てたから…。


「その人は、誤った道を進んでしまった。柳くんは正しい道に戻したくて、傷つけてしまったと言ってた。自分は最低だ、って」


悲しそうに眉を下げたパパは、きっとその日の柳を思い出しているんだと思う。


「性格も顔も似ている咲良を、柳くんは心配したんだよ。誤った道に進んじゃうんじゃないか、って」


「………」


何よ、それ。


あたしは、ジュリアさんじゃない。


そんな心配、要らない…!


「ここで断ったら、柳くんが壊れてしまう気がしてね。だから、採用したんだ」