あたしが言葉にならない怒りで肩を震わせていると、パパは微笑んだ。
「ごめんって。…咲良、変わったなぁって思ってね」
「…変わった?」
あたしが顔をしかめると、パパは頷く。
「他人に興味示すなんて、全然なかっただろう?」
…確かに、そうだけど。
ママがあたしとパパを置いていったことと、池田に裏切られたことで、あたしは人を信用しなくなった。
自然に、人と関わるのを嫌うようになった。
心を許せたのは、パパと泉さんくらい。
屋敷にたくさんいる執事やメイドすら、あたしは関わろうとは思わなかった。
そんなあたしが、柳に出会った。
ずかずかと人の心に入ってきて。
失礼なことばっかり言うから、言い合って。
けど、それがいつの間にか、あたしの日常になっていた。
―――柳を、知りたいって思った。
これが、あたしの変化…?

