午前0時のシンデレラ


訴えるように柳を見ていると、不意に柳が笑った。


「お前、そんなに俺のこと知りたいわけ?」


「知りたいわよ」


即答すると、柳はさらに笑った。


その暢気な姿にイラッとする。


「あのねぇ、大体あんた謎が多すぎるのよ!しばらく大人しかったパパが、世話係いきなり雇ったのも不思議だし!」


「それは…俺が志願したからだろ」


「は?」


「今までは親父さんが誰かしらに頼んでた。だから続かなかった」


確かに、パパは誰かが辞める度に、他の誰かを雇ってたけど。


あたしが黙っていると、柳はだろ?と言いたげな表情をした。


「お前の世話を自ら志願したから、親父さんは俺を選んだんだ」


「…じゃあ、何で志願したの」


「最初に言ったじゃん」


なかなか折れないあたしに、柳は眉を下げて笑う。


「また"俺色に染める"とか言ったらぶっ飛ばすわよ」


あたしは腕を組み、かわされないようにそう言った。