午前0時のシンデレラ


…待ってた?あたしを?


「部屋に行ったらいないから、わざわざ待っててやったんだよ」


どーせ抜け出してたんだろ、とブツブツ言いながら頬を撫でる柳。


思わず、本当に思わず、笑みが零れた。


「…あははっ!」


「?何笑ってんだよ」


「だって…、最初はあたしがあんたのこと探してたのにっ…」


必死に笑いを堪えようとするあたしに、柳はムスッとした表情を見せる。


「俺のは朝だからいいんだよ」


「何それ。あたしは昼間だからダメだっていうの?」


「昼間以降は勉強の時間って約束だろ」


「へー。初めて聞いた」


「なっ…!あれほど言っただろ!?」


あたし、おかしいよ。


さっきまで落ち込んでたのに…何でこんなに笑えてるの?


「わけわかんない」


「や、わけわかんないのお前だから」


「うん、本当」


あたしの答えに、柳は眉をひそめる。