空の大切なもの


バンッ

「あ―――!!こんなとこにいたー」


屋上のドアを開けて入ってきたのはカズだった。


「うるさいのが来たな」


パタンと読んでいた本を閉じ、シンはカズのほうを見た。


「とおっ」

「うぉ!?」


仰向けになっている俺の上に飛び乗ってきた。


「カズ!お前、部活は!?」

「今、休憩時間~」