空の大切なもの


「ソラ、今日帰ったらみんなでソラの家に荷物取りに行こうね」


「あ、はい」



家かぁ……


ちょっと行くの恐いな……



「ソラ?ボーっとしてどうした?」


気づいたら健兄が俺の顔の前に手をヒラヒラさせていた。


「何でもないよ」



俺は笑ってそう言った。