空の大切なもの


ポンッ

俺は雛菊ちゃんの頭に手を置いた。



「うん。よろしくね、雛菊ちゃん」


「やったー!ヒナでいいよ。空兄ちゃん!」



ヒナは嬉しそうに笑って、飛び跳ねた。


可愛いな。



「け、健兄。隣の部屋は誰が使ってるの?」



やっぱり呼び慣れてないから変な感じがするなぁ。