玄関に飾ってある時計を見ると、朝の3時だった。 こんな時間に健仁さんは、俺を探してくれてたんだなぁ。 そんなことを考えていたら、さっき健仁さんが電話で話していた『アサコさん』と思われる人が話しかけてきた。 「いらっしゃい!疲れてるでしょ?部屋は用意してあるから、もう寝る?」 「いや、あの・・・」 俺は、まだ状況が飲み込めていなかった。