先輩の部屋は黒で
まとめてあった。

綺麗になってる。
あたしの部屋より綺麗…


シンジ先輩は
あたしの横に座った。

先輩はあたしの顔に
手を伸ばして、

くぃっと、持ち上げた。

先輩の顔が近くなる。

マユ「あの……せんぱ…んっ」
シンジ「静かにして…」
約20秒。

マユ「……ぷはっ、」
長すぎるよ、先輩。

どうしよう、涙が止まらない。

泣いてるあたしをみて言った。
シンジ「俺本当に、マユの事スキなんだけど…マユは?」

先輩はあたしの前に座りなおして、
まじまじみつめていた。

マユ「あたしだってスキだよ?」