「ねぇねぇ、樹璃!!今日ファミレスよって帰ろうぜ!!」


「違うよ、大輝!!樹璃は僕と一緒に行くんだよ!!」


いつもと同じ言い合い。僕たちがこの言い合いをすると君は決まって…


「またぁ?ちょっとは学習しなさいよ!!まず、学校には財布を持ってきちゃいけないでしょ?」



……いつまで僕たちを子供扱いしてるつもりなんだろうか。

でも決まってそう言う君の顔がなんだか悲しそうで僕たちはいつも不思議に思うんだ。


「それに私は…私は…」


たまに君はこういうことを言う。君は何を思っているの?


そうして君は…



「なんでもないよ。」と微笑んで「じゃあ行こうか」と言って僕達の先を行くんだ。