今日は部活が夕方で終了だから、放課後杏と待ち合わせている。

待ち合わせはあの公園


「遅い!」

杏が仁王立ちで待っていた。

「仕方がないだろ?部活なんだから」

「だよね。」

来る途中で買ったジュースを杏に渡した。

「やっぱり外暑いよ!どっか中に入ろうよ!」

愚痴られたから、学校の近くにあるファミレスに入った。



「杏は毎日何して過ごしてるんだよ?」

杏は俺と違って特に部活とかしてないはず

「あたしの高校、強制補習があるの。7月だけだけど。あとは乃々とリツちゃんとショッピングかな」

「無駄遣いするなよ!8月の予定空いてる?」

杏の母さんに会ってから考えてたことがある!

「特に用事はないけど」

俺が何を考えてるのか不思議なんだろうな…

「俺の家族に会ってみないか?」

杏の親に会って上げたし、今度は俺の番だろ?

「えっ!?そんなの無理だよ!」

「大丈夫だよ。母さんも父さんも優しいから。妹も弟も」

こにこにしながらそう言うと、杏はじっと疑うように見てくる。

「なんだよ?」

俺がそんなに信じられないのか?

「わかって。行く日がきちんと決まったら教えてよね。」

心の中でガッツポーズをした。

「たぶん8月の第2土曜日かな。俺の実家ここから少し離れてるから、泊まりになるかも」

ハードル上げすぎたかな?

案の定目を大きく見開いて驚いている。

「先に兄弟だけに会ってみる?」

安心したみたいに、顔を緩ませた

「うん。」

「葵と奏に連絡してみるな」

仲良くしてくれるはずだ!