「あのさ…」

長い沈黙破ったのは山崎だった。

「何?」

「大丈夫?顔色悪いよ。」

そりゃあそうだろ?長い時間隣に女の子が座ってたら

横に山崎が座って30分たっただろうか?好きなケーキを食べたのに全然味を感じなかった。

山崎が立ちあがって、向かいに移動した。

「顔色悪くするまで我慢しなくてもよかったのに」

はぁっとため息をつかれた。

「大丈夫だった」

今の精一杯の力で強がって見せた。

「あっそ!!」

キッと睨まれたけど、全然迫力がなかった。

「これ止めたらリツに怒られそうだな。」

「リツちゃんに随時報告するよう言われてるから。」

やっぱりな…そんな事だろうと思った。

「あっそ。いつもファミレスだったら、金かかるし…」

治療する場所考えないと…

「山崎、ケータイの番号教えて。この治療ができる日連絡するから。」

ケータイの赤外線で交換をした。

「あたし、水曜の夜だけ無理だから。」

「うん。わかった。」

どうせ塾とか家庭教師だろ。





金を払って、ファミレスを出た。もう雨は小ぶりになっていた。

「駅まで送る。」

俺がそう言うと、山崎が驚いた顔をした。

「いいよ!大丈夫だよ」

なんかずげー拒否されるとムカつくんだけど?

「暗いし、駅まで送ってやるよ。」

勝手に歩き始めると、山崎がついてきた。




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