ユビサキからあなたへ

「申し訳ないですけど…出る気ないので。」



キッパリと断った。






「…そっか。しょーがない。わかったよ。他の子あたってみる。」

ようやく諦めてくれたみたい。




「その代わり、もし気が変わったりしたら2年5組まで来てくれ。あと1週間は待ってるから。」

そう言うと、先輩は帰っていった。



たった10分足らずの出来事が、1時間にも、2時間にも感じた。