ユビサキからあなたへ

再び俺たち2人が会話を交わすようになったのは、中学校3年生になってからだった。

3年ぶりに同じクラスになり、2人とも放送委員になった。

最初はぎこちなかったものの、
週一回、2人で一緒に“お昼の放送”を担当していくうちに、仲のいい2人に戻っていった。

とはいえ、小学校の時のように一緒に帰ったりすることはない。

俺は野球部の、恵は女子バレー部のメンバーで帰るのがほとんどだった。