ユビサキからあなたへ

「…諦めんのか?」


悠が顔をしかめるのを見るのは初めてだ。





「昨日あがけるだけあがいたよ。あれでムリなら、もしまた戻れたとしても…またフラれる。」

ため息と一緒に返す。



「そっか…。」



悠も友香も黙ってしまった。





一瞬、俺は心の中にひとつの答えを見つけた。

気づくとおもむろに立ち上がっていた。