ユビサキからあなたへ

「…そっか。」

ふざけんな。

「ほんとに…ごめん。」

許すものか。

「いいよ。謝るなって。」

よくない。バカか俺は。

「ごめんなさい…。あたし…。」

結局お前も篠原と一緒じゃねぇか。

「会ってやれなかった俺だって悪い。」

違う。

時間が許す限り恵には会うようにしていた。メールだって毎日した。

どうすれば気持ちを繋いでいられた?

学校休んでまで、部活休んでまで会えってのか。