ユビサキからあなたへ

洋介は返事を渋った。



緊張してるなこいつ…



俺は小声で、
「緊張してんのか?」
と聞いてみた。

洋介も小声で、
「冗談になってねぇんだよ。」
と返した。



やっぱ緊張してる…



「じゃ、呼ぶわ。」

倉が携帯で菅原にメールを送った。



すると1分もしないうちに、俺らの部屋に女子6人が押し掛けてきた。

菅原、大木、中沼、小林、高島に千里。






えっ?
今から?



それが、俺が最初に思ったことだった。

わけのわからない焦りが俺の頭を駆け巡った。