ユビサキからあなたへ

「いっっっっ……このやろ…。」




今日もガードしなかった。

今回は完全に油断してたな。




「ふざけんなモロにいれやがって…いてて」

「餞別だバカモノ!ありがたく受け取れ!」

「こんなんいるか!バカやろ!」



そう言う洋介の顔はホントに痛そうだったけど、どことなく笑っていた。








俺らの2組はこの日、大阪城と大阪市街地を巡って1泊めの宿に着いた。

中学の時に1度来てる俺には予想どおり新鮮味はなかったけど、やっぱり大阪城から見える景色はいいもんだった。