ユビサキからあなたへ

「あんたら幼稚園児か!!洋介がハゲだろうが関係ないでしょ!」



「うっ…。」

洋介の顔が一瞬凍りついて、それを見た俺は怒りながら笑いそうになった。





「とにかく、…いつやんの?それ?」

「おぅ、そうだよ洋介。あの子確か陸上部だろ?今日の放課後あたり…」

「あ、悪いけど今日は無理。」

「えっ?マジで?」

「うん、インハイ予選近いからバレー部練習終わんの遅いし…。」

「んなこと言ったって明日からゴールデンウィークだろ?なおさら会えねぇじゃん。」