ユビサキからあなたへ

「じゃあさ、こうすればいいじゃん。」

友香が口を開いた。

俺と洋介の視線は同時に友香へと向きを変える。





「あたしが由里に『あたしの友達で由里とちょっと話したいってヤツいるんだけど会ってもらえない?』って言って洋介に会わせる。そしたら洋介が自分でアドレス聞いて、ちょっとばかし喋って…、って感じ。どう?」



友香らしくない、粋な案だ。




「いいんじゃねぇかそれ!なぁ、洋介どう思うよ?」




洋介は少し下を向いた。
でも、すぐに答えた。